君のことも愛せそうだ

近所の茶店の姉ちゃんが可愛い。可愛いんだけど愛想が無い。無愛想と言ってしまえばそれまでだがたぶん彼女は笑顔を作るのが苦手なんだと思う。不器用なんだろう、いろいろ。オレもそうだからわかるよ、と彼女のしなやかな肢体を視姦しながら心の中で彼女を一方的に慰めた。少し彼女の心が軽くなればいいな。届けこの気持ち!

オレの経験に基づくと言葉や態度に現さねば気持ちというのは届くことがないんだけども。内気なオレの気持ちを汲み取り神がそれ相応の措置を施してくれるなんてことは無い。それは神様がいるとかいないとかそんな話ではなくて、仮にいたとすれば神ってのはとんでもないサディストのクソったれだろうけどな、テメーのナニをテメーのケツに突っ込んで喜んでるようなヤツさ、転機は行動したやつにしか訪れないからだ。目下オレの行動はなるべく昼飯は彼女の店に食べに行くことにしているってな非常に可愛らしいものだ。もうワンアクション起こせれば!せめて彼女の名前くらい知りたい。

店に行くのが五回目くらいであれば、水を持ってきたりした時に普通に「こんにちは」とあいさつをすれば今頃もっと仲良くなれていたに違いないんだが。もうオレは通いすぎているのでいまさらあいさつをするのは変だろう。ねえ?彼女にとってのオレは「無愛想でオムライス好きな客(マッシュルームは必ず残す)」くらいの認識であるハズだから、そんなオレがある日突然「最近はだいぶ涼しくなったね」とか言ったらどうなんだよ!?しかも引きつった笑顔で。絶対キモイよ。ダメだ諦めよう。